浅井信好

舞踏家、振付師、演出家

Nobuyoshi Asai舞踏家として活動する傍ら、2006年より世界各国の写真家と作品制作を開始。「完璧な均整のとれた肉体」と評され、写真家から絶大な支持を集める。
舞台活動では世界的に著名な舞踏集団 山海塾を2011年に脱退後、文化庁とPOLA ART FOUNDATIONから在外研修員として選出され、イスラエルのBatsheva dance companyやベルリンにて活動を行う。 独立後はソロ活動を中心に行い、演出のみならず、舞台美術、振付、衣装デザインまで全てを担当し国内外で高い評価を得ている。
メディアアートやインスタレーション作品も多数発表し、大学やギャラリー等にアーカイブ保存されている作品も多数。
浅井が発表してきた2006年〜2012年の全作品には、一貫した哲学と美意識が感じられ、どこかノスタルジックな雰囲気を感じるのが特徴である。作品の色彩はモノクロームを基調とし、「光が欠如した先にあるもの」とは? という社会や自身への問題提起と模索が各作品のテーマとして、用いられ、作品制作が行われてきた。
本シリーズを浅井は"Fata Morgana"と題し、パフォーマンス、メディアアート、絵画、インスタレーション等の媒体を通して、全67作品を製作し、2012年10月にCANAL ART2012で発表されたソロパフォーマンス”Coup de folie”がシリーズの集大成として、発表された。
2013年2月にはパリのGALERIA DE L'EUROPEにて、ソロエキシビションを開催。

10代より国内外のストリートダンスコンテストで優勝した後、国内外のアーティストバックダンサーや振付を手掛ける。
(参加アーティスト:浜崎あゆみ、SMAP、華原朋美、FLOW、気志團、奥田民生、マキシマム・ザ・ホルモン、BONNIE PINK、SOIL & “PIMP” SESSIONS、Paul McCartney、SCISSOR SISTERS)。 2003年~2005年 主宰カンパニー 踏流一派の作品「深海」で9カ国18都市の公演を行い『静寂の世界に誘うカンパニー』と評される。
2004年よりダンスカンパニー Sudbury306の立ち上げに参加した後、解散まで全作品に参加し、振付師としてCM、映画を中心に20本以上の振付に参加。
2005年より一時活動の拠点を屋久島に移し、パフォーマンスユニットである群冗シキの作品「かぐやここのたりや」をハンガリージャパンフェスティバルにて発表。
2006年~2011年まで山海塾に参加し、第6回朝日舞台芸術賞グランプリ受賞作品である「時のなかの時~とき」をはじめ、「金柑少年」「降りくるもののなかで~とばり」「UTUSHI」「Kara・Mi」に参加。
2008年にフランスで発表した独舞「錦秋~記憶の彼方の記録」が「若き舞踊家がこれほどまでに肉体を神事の域に到達させたことは驚愕に値する」と評される。
2011年にフランスのトゥールーズで発表した「Crystal Structure」の映像はuniversidad complutense de madridにアーカイブ保存される。
2012年にイスラエルのテル・アビブで発表した「ABSTINENT」はHarretz Israel紙に「浅井の肉体は植物の開花の過程を私たちに見せてくれた、しかし、肉体と共存する精神は津波のようなエネルギーを秘めている」と評される。
メディアート作品では2012年にButoh Festival Dublin 2012に参加し、University of Limerickにアーカイブ保存される。その他にもVivienne Westwood、Levis、LOUIS VUITTON、CHARRIOL、individual sentiments等のブランドとのコラボレーションや東信、土屋秋恆、三田真一、スズキタカユキ、新井健太、山本基、渡邊晃一 等との革新的なセッションを行う。
ドーハで開催されたアジアオリンピックに日本人ソリストダンサーの1人として参加するなど海外での活動が主になっている。
現在では21カ国90都市以上で公演を行う。

賞歴
財団法人ポーラ美術振興財団から平成22年度在外研修員(ドイツ)
平成23年度 文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(Batsheva Dance Company )
第6回朝日舞台芸術賞グランプリ受賞及びキリンダンスサポート(山海塾)
universidad complutense de madridへのアーカイブ保存(作品名:Crystal Structure)
University of Limerickへのアーカイブ保存(作品名:Mal de pays)